第14話 ブランド考
「心をデザインする」ブランド構築についてのご依頼を受けることが多くなっている。
そもそも僕たちの仕事は店舗等の商環境をデザインすること
イコールブランド構築とは切り離せない関係にある事は間違いない。
では、ブランドとは何かを考えた場合、僕たちはこう考える。
ブランドとはその企業の志や理念の形象化に他ならないと。
社会に対して私たちはこうありたい、又はこうあるという
「心の現れ」がブランドを構築していくのである。
こうあるという姿勢が言語化され、ビジュアル化されていくことで
人々に良質なイメージの伝達が始まる、それがブランドでは
ないだろうか?要するに存在理由の形象化なのだ。
その企業やお店、商品の中に存在する魂や思いの外在化こそブランド訴求なのだ。
ただ近年のブランドの多くは残念なことにアピアランス(表層的)なモノも多く、
深耕してそのモノの真の存在理由を探求することなく、
新しさ等をビジュアル先行で作られた力ないブランドになっている
ものも多くみうけられる。結果そういったモノは長続きすることなく
終わってしまう運命になる。ブランドはブランドとして育成するという
気概がなければブランドにはならないのである。その為には、
その企業やお店、商品等ブランドをかたちづくるモノの真の存在
理由と向かうべき方向性、それに未来へのビジョン(志)の耕しが
必要になるではないだろうか?この「耕し」をいい加減にしたり、
時間切れのせいにして妥協してしまっては、結局、企業は高い代償を
払わなくてはならなくなる。
そのモノを「耕し」そこに今という時代性を取り込み、形象化する
その際に、変えてはならないモノと変えるべきモノをしっかりと見極め、
編集を繰り返すことで生まれる言語やビジュアルイメージをしっかりと形づくること、
それがビジュアルのアイデンティティとして形象化されるものがデザインなのだ。
それは、空間デザイン、グラフィックデザインは勿論、
人々の心の中に描くイメージすらデザインする「共感デザイン」も含まれる。
こうありたい、こうあるという姿勢を貫き、それらにご理解、共感頂けるように「導くこと」。
それが僕たちがお手伝いするブランド構築の形である。
各業界ですすむ飽和化の嵐に今後、ますますブランドの在り方は問われるであろうし、
重要性は増していくことは間違いない。それらを企業戦略の柱に据えて育成していくことが
今後の成長の鍵をにぎることは言うまでもない。

















