第11話 眼鏡店
眼鏡店の生き残り競争が激化している。異業種、特にアパレル関係からの新規参入や
業界内再編などで独立した人等が立ち上げた新たなイメージや仕組みの眼鏡店によって、
低価格化が進んだのと同時によりファッション色を強く打ち出したイメージ想略を
仕掛けた店舗が従来の大手を含む眼鏡店を追い落としに来ているといったところだろうか。
この動きはここ10年で加速し、今も熾烈な戦いを繰り広げている。
そこで求められるポイントが商品自体のデザインバリエーションは勿論のこと、
時流を意識したマーチャンダイジングである。社内又は社外のバイヤーの力がその店や
会社を左右するといっても良い程、時流を敏感に意識した商品投入力が求められている。
また、それら商品をより良く魅せるために欠かせないブランドイメージ構築に
一役買っているのが空間デザインである。従来の常識的感覚ではなく、
ファッションに重きをおいたそのデザインは斬新で奇抜なものも少なくない。
弊社でも大手様から個人様まで眼鏡店のコンセプトショップのご依頼を頂き、
いくつか成功に導いている。その際によく言う事は「ショップをつくるのですが、
ショップデザインのみにあらず、これはブランドづくりであることという
意識調整をすべきです」と言っている。眼鏡業界大手のその多くは、
従来からどちらかと言えばファッション性に重きをおくより、機能と価格に重きを置いてきた感があり、
その為に、ファッション性豊かなバイヤーやMDの人材が不足している場合が多い。
なのでまずは眼鏡自体がその人のアイデンティティを表現する大切なファッションであることから、
首脳陣を含め、幹部、現場の皆さんが理解するところからはじめる必要がある。
そんなことわかっているという声が聞こえてきそうだが、ここがやはりポイントで
いくら早くからファッションに注目していても、ファッションのその質が問題だということである。
ファッションは時流を的確につかみ、半歩先を提案しつつ今を取り込む作業が必要なのだが、
これは肌で時代を感じている人しか出来るものではないと思っている。
ではその際に社内にその人材がいなければどうするのか?そこで僕はこう思うんですが、
今、時代をつかんでいる人たちに要請し、第三者による商品評議会を定期的におこない、
ブランンドコンセプトや立地特性に合わせた商品セレクトをしたり、承認したりする第三の機関を
社外に求めるようにすべきだと思う。勿論社内の主要な人と現場スタッフにその都度、
参画頂きその人達の意見も取り入れていく。こうすることで、社内の人材育成にもつながるし。
時流にも敏感になれる。
いずれにしても、眼鏡業界の再編はまだまだ続きそうである。

















