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第8話 店舗デザイン考

デザイン戦略を経営資源の中心に据える企業やお店も今や珍しくなくなりつつあります。
商品をはじめ、空間、広告は勿論。名刺に至るまで質の高いデザインが求められる時代になったのです。
デザインでその会社やお店の品格、店格が決められる時代だからです。
ここで誤解のないようにいっておきますが、僕は決してデザイン中心主義の考えを主張したいのではありません。
デザインはあくまでもマーケティング全体の一部にしかすぎないからです。
マーケティング戦略上、どこのトーンやマナーでデザインしていくかが決定されるべきでしょうし、
そうあるべきだと思います。
商環境の上で、はじめて成立するのがデザインなのですから、商環境を無視した、
いきすぎたデザインや客単価に合わないテイストを提案していても、
それはマスターベーションで終わる結果になるからです。
とは言いつつも、デザインの力を軽んじろという意味でもありません。そこに集ったり、期待を寄せる人々が、
どのレベルのデザインを求めているのか?そのあたりを把握した上で、それに即したデザイン。
または寄り添ったデザインを展開すべきだと思っています。確かにデザインはその企業やお店の理念や姿勢を
明確に表現する強力な武器です。デザインによってお客様の入りやリピート率は大きく変わるでしょう。
また、アドバタイジング視点でも認知スピードも大きく異なって来るはずです。
だからこそ、デザインでどこの誰に認知して頂き、満足して頂くかを明確に初段階から
イメージされていなければ、ならないのだと思うのです。
デザイナーの思い込みやマスターベーションだけでデザインを走らせてはいけません。
そこに集うであろう人々の心情とトーン、使用目的、客単価等多くの顧客心理をシュミレーションし、
それらを明確に理解した上でデザインされなければなりません。僕がよく例に出す、
ある安売りのスーパーストアチェーンがあります。プロから見れば、デザインは決して褒められたものではありません。
しかし、その店から滲み出る理念や姿勢がデザインされていて、その色を見た瞬間に店名を見なくても、
その店だと認知されているスーパーストアです。
これはブランド認知が成功している例です。ベタベタなデザインだけど安さ満開。
安心して入りやすい雰囲気の演出等がなされているのです。僕は直接、関わった訳ではないので、
これが狙ったのか、偶然か、真相はわかりませんが、明らかにそのレベルのトーンを明確に伝えています。
学ぶべきヒントが沢山あります。デザイン本来の力は、「伝える事」だと僕は思っているので、
伝えたい人々になにを伝えるのか、 どのように伝えるのか、その一要素がデザインなのではないでしょうか?
デザインを経営資源の中心に据える際に、このあたりを注意して、取り込むことをおすすめ致します。
デザインの良い、悪いなんて基準はそもそもなく、あくまでもそれぞれの主観的なものなので、
正直、正解は存在しません。 しかし、デザインの良い、悪いではなく、
そのデザインが理念上、マーケティングの延長線上に
きっちりのっているかが重要であると僕は思うのです。 デザインで伝えよう。自身の思いを。

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