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第7話 商環境

商環境という言葉が一般的に使われ出し認知されるようになってきた。商売をしていく上で、
絶対的に必要な環境、要するに場所性やROI(投資効率)、商品、R&D(商品開発)
MD(商品計画)、空間デザイン、オペレーション(接客サービス含む)
プライシング(価格想略)、広告(HP想略、広報、パブリシティ含む)
販売促進計画、グラフィックデザイン等、これらを取り巻くマーケティング全般、
それらを総称して商環境というのだが、この商環境とは上記のような部分、部分の集合体が全体を成し、
それらの絶妙なバランスの上に成り立っていると僕は考えている。
市場(生活者)から見て価格がそこそこなのに、空間がいまいちだったり、商品力が弱かったりすると、
当然、お客様をつかみ取ることはできない。当たり前のことである。
しかし、市場にある多くの商環境は以外とうまくバランスをとっているところが少ないように思う。
商品も価格もいいのに空間がなんでこれ?っていうのも少なくないし、空間だけが格好良くて、
中身がなんで?とか、なんでこの価格なの?というようにバランスを崩しているところが少なくない。
ここで誤解して頂きたくないのは、あくまでも商環境におけるバランスを言っているので、
低価格のベタベタな空間でオペレーションも高級店のような接客がある訳でもない、
そんなお店がダメといっているのではないことをご理解頂きたい。
低価格、低単価のお店ならば、それはその商環境バランスがある。
だから僕たちもそのような環境ならあえて、空間デザインをもっとベタべタにしましょう。
と、こちらからも提案をどんどんする。要するに、そこに合った立地特性や商品特性、価格等によって
商環境を作り上げていくのである。その時に全体と部分のバランスを見ながら、そこに集うであろうお客様が
なにを求めているのか、どんな時にそれを、または、そこを使うのか、そんな心理を読み解きながら、
まだ見ぬお客様との対話を重ねていき、全体の商環境バランスを保っていくのである。
少なくとも僕はそうしている。それが昨今の不況によって、急激に悪化する業績を取り戻そうとして、
部分だけに目を奪われ、なんとかしようとして、逆に全体のバランスを崩しているお店が急激に増えてきている。
そうなった店舗は一時的には業績改善ができたとしても長くは続かないだろう。
そんな場合はやはり、商環境全体をしっかりと見据えた上で、部分に目をやり、また、全体を見て、
さらに部分を見るような呼吸運動的な作業を通して、優先順位をしっかりとつけて取り組むべきだと僕は考えている。
また、全体を一度バラバラにひもとき、商品は?空間は?価格は?人は?オペレーションは?販促は?等、
ひとつひとつ耕作し、再構築していく作業も悪くはないと思う。その上で全体として、コンセプトがずれていなのか、
お客様に伝えるべき強みや想いが伝わっているのか等の検証を含め、今、何をすべきかを考えるべきである。
その際に目玉として改装が必要であれば改装を、商品改良が必要であれば改良をすればいい。
但し、その改装や改良に伴い、その他の改良は必要ないのか?接客は?価格は?というように組み立てることで、
顧客目線が自然と取り戻せるはずである。売り上げ低迷だから、改装をというような安易な考えではなく
全体の中で何が必要でそれをすることで、広がる波紋のような関係をそれぞれ改善していくことが
肝要であると思うのである。商環境はやはりバランスだと思うので、全体を見据え、部分へ、部分から全体への
視座と視点をもって今の時代を乗り切らなくてはならないのではないだろうか?

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