第6話 飲食店2
飲食を取り巻く環境は依然、厳しい状況が続いているようである。
これは昨今の不況を背景に業態全体として低価格の波が押し寄せているからである。
そこで元気なのが、生活支援型と言われる低価格でボリューム感たっぷりをうたっている業態がそれである。
しかし、だからといって高価格の店(サロン系等)が全てダメという訳でもなさそうだ。
会員制で指紋認証やインターホンでの本人確認等を取り入れているサロンバーやサロンダイニング等も
より高付加価値をうたい顧客の満足をより高度な次元に誘う試みで、成功を納めているところも少なくない。
空間にかける全体費用は減額の方向にあるものの、それをデザインアイデアやデザインアートといわれる
アート性を高めたデザインでカバーし、メニュー内容も多品種少量で一品一品に手間暇をかけて
顧客の満足を刺激し続けているのだ。この場合、重要視すべきことは繊細な「心づかい」と「気配づくり」である。
どんな業態でも言える当たり前のことであるが、レベルの違いがはっきり解るくらいの気づかいが必要になるのである。
デザインもこれに対応すべく派手すぎず、シンプルすぎない、それでいてどこかで安心できる要素を取り入れなくてはならないと僕は考えている。高級だからといって、凛としすぎたり、カッコ良すぎるだけでは飽きられるし、
なんといってもずっと居るには落ち着けない。
これは今の世情も少なからず影響があると思う。
ダイニング系と言われるレストランでカッコいい店舗はやりつくされ、凛はしんどい、
シンプルはいいけど、おもしろくない。というように消費者が飽きてしまったのである。
だから次の展開(エポックデザイン)が求められているのである。それがデザインアートではないかと思う。
従来より、よりアート性を取り入れたデザインで消費者の心をインスパイアするようなデザインがより求められ、
サービス内容もつかず離れずの「間」を従業員が理解し、さらに
メニューにも常に革新的創意工夫が常に計られている、
そんな場が求められている。生活支援型だけで生活を我慢できる消費者ではない。
より高度で高密度な刺激をそろそろまた求め出している消費者心理に早く対応し、
低価格だけの勝負からの脱却を計るべきである。
次代を紡ぐそれらの業態がそろそろ、表舞台で話題をつくりそうな予感がする。

















